伊丹です。

生徒の親御さんと話していると、進路決定を生徒さんに任せているご家庭は多いようです。

「本人がしたいことをさせたい」とよく耳にします。

とはいえ、大学受験を目指してる生徒さんは普通科高校の生徒さんが多く、

普通科は大学進学に必要な5教科の勉強を中心にしたカリキュラムを組んでいます。

そのため残念ですが、普段の授業を受けている限りではやりたいことが見えてくることは難しいです。

そのように進路が決まっていない場合は、

2022年度から高校の新科目として追加されている「探究学習」を積極的に取り組んで活用してみてください。

探究学習は教科学習とは異なり、横断的・総合的な学習を行うことを通して、

課題を解決し、自己の生き方を考えていくための資質・能力を育成することを目的にした学習です。

4つのステップから始まり、

① 課題の設定

② 情報の収集

③ 整理・分析

④ まとめ・表現

を行います。

大学におけるゼミ研究のようなものを早期に始めようというイメージですね。

もっとも、進路が決定している人にしてみると、

直接教科の成績に結びつくわけではないので、「探究学習」を軽視したり、

どこか他人事のように考えている風潮があると思いますが、

進路が決定できていない生徒さんにしてみると教科学習での知識を利用する場を得られるため、

進路決定に大きく寄与します。

私が大学生のころにゼミで野村證券主催の投資コンペに参加したことがあったのですが、

当時は総合学習という名目でしたが、中学生・高校生も学校単位で参加されていました。

学校によってはこの「探究学習」の成果をもとに、

学校推薦・総合型試験に結びつけているところもあるようです。

実際、私の友人が教員を務める学校では、

2022年度に東大・京大・国公立大学医学部に学校推薦・総合型試験で大勢合格しているそうです。

高校に入り、あまり進路が明確でない生徒さんは探求学習を他人事ととらえず、

しっかりと取り組んでみてください。

また、中学受験・高校受験を控えた生徒さんの親御さまは、

お子さんの進路決定において、進学実績のみでなく、

探求学習の取り組みも参考になさってください。

★鉄仁会に興味を持っていただいた方へ

鉄仁会では随時個別面談をお受けしています。

鉄仁会では中高一貫校の生徒さんが多いですが、

高校受験を控えた生徒さんも在籍されています。

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