京都大学(京大)の2020年度入試の倍率&過去のデータ推移からわかること

鉄仁会の田辺です。
前回の記事では、東大の過去の受験者推移を見ていきました。
今回は京大(京都大学)です。京大の過去のデータを分析していきます。
ぜひ、京大合格を目指して勉強されている方、ご参考ください!

 

京大全体の倍率の推移について

まずは、全体の倍率の推移を見ていきましょう。
過去3年間の志願者数と合格者数を元に算出した倍率の推移は以下の通りとなっております。

総合
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20202663734727252.7
20192666751127222.8
20182668786127332.9

過去3年間のデータを見てみると、東大と同じく志願者数が微妙に減少しています。一方で過去10年まで視野を広げると、2016年までは8000名台をキープしていた志願者数が以降急降下し、2020年は7347名と過去4年で700名近く下がっています。少子高齢化の波にもまれていると言えるでしょう。
今後はどうなるのか、やはり少子高齢化の影響があり下がると思われますが、新テスト(大学入学共通テスト)の影響やコロナの影響があるため不透明な状況です。一方、学部別に見てみると大幅に増加した学部と大幅に減少した学部がありその乖離が激しいです。ではその学部別に見てみましょう!

 

学部別の倍率の推移について

こちらが学部別の過去3年間のデータです!

総合人間学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20201154061173.5
20191154171183.5
20181154621183.9
文学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20202106982133.3
20192107282133.4
20182107032133.3
教育学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
202054160552.9
201954206553.7
201854199563.6
法学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20203107923112.5
20193107733112.5
20183108203102.6
経済学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20202156762223
20192156622183
20182156822213.1
理学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20203067513152.4
20193068203132.6
20183067513112.4
医学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20201704951842.7
20191725261822.9
20181725611873
薬学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
202074169802.1
201974182832.2
201874223782.9
工学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
202092825059362.7
201992824359372.6
201893027049392.9
農学部
入試年度定員志願者数合格者数倍率
20202816952922.4
20192827622922.6
20182827563002.5

まず注目すべきは、教育学部でしょう。教育学部は2019年度志願者数が206名だったのに対し、2020年度は160名と何と22%も減少しました。
さらに細かく見ていくと教育学部の理系は2019年度37名から39名と微増しているのに対し文系は169名から121名と大幅に下がりました。
倍率も3.8倍から2.8倍と大きく下げています。過去10年のデータを見てもこれほどまでに落ち込んだのは初めてです。
この事を考えると2021年度の志願者数は反動で増えると予想され、倍率も2020年度に比べると上がると予想されます。

次に注目できるのは経済学部です。こちらの特に理系は大幅に倍率が下がっています。

2019年度の志願者数は143名の倍率5.7倍だったのに対し、2020年度は119名の4.8倍です。
こちらも2021年度の志願者数は反動から増えると予想できます。
その他の学部を見てみると、ほとんどすべての学部で倍率が減少傾向にありますが、微減ですのであまり気にしなくても良いと思われます。

 

医学部の傾向について

続いて医学部を見てみましょう。過去10年のデータはこちらです。

医学部
入試年度志願者数合格者数倍率
20204951842.7
20195261822.9
20185611873
20176381923.3
20166212602.4
20156772642.6
20146732692.5
20136832692.5
20126372662.4
20116482652.4

2017年の倍率3.3倍を境に減少傾向にあります。志願者数も2020年度に過去10年で初めて500名を下回りました。
ここにも、前述の少子高齢化の波の影響が表れているともとれますが、2000年から続いてきた医学部人気いわゆる医学部バブルが弾けた事が原因と考えられます。なお医学部バブルについて詳しくは、当会運営の「医学部受験チャンネル」で詳しく述べておりますので、良ければこちらをご覧いただければ幸いです。

 

まとめ

いかがでしょうか。京都大学の志願者数は総じて減少傾向にありますが、学部によっては増えている学部もあり、またその落差は激しい傾向にあります。
また新テストの導入やコロナの影響で今後どうなるか見通しが不透明な部分もあります。
最新の情報をチェックしながらも、まずは自分の学力を磨き上げる事が大切だと思います。

最後に、今後の学力アップとともに京都大学合格という目標が達成されることお祈りしています。

Photo:Author  Soraie8288

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